SOLUTION CASES
お客様事例-1
境界確定測量に伴う地図混乱地域の是正
千葉県木袖ヶ浦市
― 案件の内容と特徴について聞かせてください。
不動産デベロッパー及び開発コンサルタントからの依頼を受けて、千葉県袖ヶ浦市で担当した案件をご紹介したいと思います。
山林及び両側を山に挟まれた谷津に広がる約10haの土地を事業用地に転用する計画が進められていたのですが、法務局に備え付けられている公図に記された形状や地番と、実際の境界との間に大きな不整合が存在。境界線の証明書を提出することができず、開発行為の許可を受けられない状態に陥っていました。土地の売買は既に完了していたため、そのままでは投資倒れになる可能性が懸念されていた。そこで、地図混乱地区の是正業務を得意とする当社が特命を受け、公図の訂正に取り組むことになった次第です。
― 地図混乱地区の是正業務の特徴について聞かせてください。
本来であれば、明治時代まで遡って一つ一つ訂正を加えていくのが正攻法なのですが、そのようなことは事実上不可能です。
そこで次善の策として、地権者全員の合意の上で現況の境界線を採用し、法務局に公図の訂正の申し出を行う「集団和解方式」が基本となっています。ただし、「集団和解方式」によって公図を訂正するには、地権者全員の同意を得るだけでなく、実印、印鑑証明をいただかなくてはなりません。地権者の皆さんとの信頼関係の構築なくしては実現できない仕事なんですね。また、法務局の登記官に然るべき提案を行って、集団和解の必要性を納得してもらうのにも専門的なノウハウが不可欠です。当社は約30年にわたって大小さまざまな実績を積み上げてきましたが、他社にはなかなか手掛けられない難関業務なのですね。
― 成果やお客さまの反応について教えてください。
地図混乱が解消された結果、当社が作成した実測図面が公図となりました。また、登記簿面積も実測面積となったため、後続作業の工期短縮、経費削減に大きく寄与することができました。発注者であるコンサルタントは本来ライバルなのですが、この件に関しては大変感謝されており、「難関業務が出てきたら、次もコーケンさんにお願いします」とおっしゃっていただいています。
01
業務計画の検討
02
地権者向け事業説明会
03
境界立会・境界検討・境界確定図作成
04
法務局との協議
05
地図訂正の承諾書及び登記の委任状取得
06
地積測量図の作成
07
地図訂正申出・登記申請
08
地権者への完了報告会・成果品の受け渡し
PICK UP
お客様導入事例
農業組合からの特命で、約1万㎡の土地に野菜集出荷場を建設するための測量、設計、許認可申請、登記という4つのプロセスを一気通貫で担当した事例です。